幅広い年齢の人がふれあえる
多世代の住まいを複合して建設した住宅のことを多世代交流型住宅と呼びます。幅広い世帯が一緒に住むことにより、多様性のあるコミュニティが生まれます。同一の敷地内にサービス付き高齢者向け住宅や老人ホーム、デイサービス、保育園、ファミリー住宅、学生寮、商業施設などがあります。幅広い層が住む環境は、高齢者と若い世代のお互いにとっていい影響があります。
老人ホームなどの従来の高齢者施設では介護を必要とする高齢者のケアに重きが置かれるのに対し、多世代交流型住宅は元気な高齢者の入居を想定し、人生の最後を迎えるまで元気なままでいられる環境作りを目指しています。仮に介護が必要になった場合にも、最後までケアを続けられるようになっています。
全体計画の中に介護施設が組み込まれている場合、施設の入居基準に沿う形になります。例えば、サービス付き高齢者向け住宅の場合は60歳以上、老人ホームの場合は65歳以上などの基準が設けられています。また、自立した高齢者のみを対象にしているケースや、介護認定を受けていることを条件としているケースもあります。
入居する施設の種類にもよりますが、居室以外にはリビングやレストラン、機能訓練室などが設けられています。入居者が自由に使用できる共有スペースもあります。中には、カラオケやシアタールームなどの娯楽施設を併設しているケースもあります。多世代交流型住宅はあらゆる施設が隣接しているため、多様な設備を利用できる点がメリットです。
サービス付き高齢者向け住宅なら「安否確認」や「生活相談」、老人ホームなら「身体介護」や「食事の提供」などのサービスを受けられます。単体の同種施設と違いはありませんが、相互の交流や刺激がある点は他施設にはないメリットです。子どもや学生とのふれあいの場があるため、お互いに支え合える環境があります。また、住居だけでなく商業施設や温泉などを併設し、より豊かな生活環境を提供する施設も増えてきました。
サービス付き高齢者向け住宅の場合は敷金などの初期費用と家賃や管理費などの月額費用が発生します。老人ホームの場合は初期費用と家賃や食費などの月額費用が発生します。単体の同種施設と大きな価格差はありません。ただし、多様な施設を複合しているためどうしても建設規模が大きくなります。結果として建設物の構造や設備をグレードアップする必要があり、開発に伴う費用が増えることはあります。
以下に多世代交流型住宅「マストライフ古河庭園」のサイトを紹介しますので参考にしてください。