高齢者が生きがいを持って日々の生活を送れるよう、介護予防事業の1つとして展開しているのが高齢者サロンです。全国社会福祉協議会が中心となって事業拡大を進めてきました。運営しているのは地域の民生委員や自治会の役員などで、高齢者であれば誰でも気軽に参加できます。社会参加への意欲を高め、引きこもりを防ぐ効果があります。
多世代交流型住宅とはその名の通り、多世代の住まいを複合して建設したものです。高齢者向け住宅や介護施設だけでなく、保育園やファミリー住宅、学生寮などが同一の敷地内に建設されています。入居は各施設の基準に沿う形になりますが、あらゆる施設が隣接しているので様々な設備を利用できるというメリットがあります。
幼老複合施設とは、児童施設と高齢者向け住宅が合体した施設です。子どもと高齢者がふれあうことで双方にメリットが生まれます。高齢者は子どもと交流することで生きがいを持てますし、子どもは高齢者と交流することで様々な物事を学べます。国や自治体も支援策を積極的に行っており、今後も需要は伸びていくでしょう。
介護施設のレクリエーションも貴重なふれあいの場です。レクリエーションに取り組むことで脳や身体機能が活性化され、健康状態を維持できます。また、仲間同士でコミュニケーションを取ることで脳が活性化し、認知症のリスクが軽減されます。様々なプログラムが用意されており、高齢者のADLやQOLの向上にも効果を発揮します。